「ねぇ、あなた―――……」


「ライウって呼んで」


「ねぇ、ライウ。ライウは月を見たりすると……変身したりするの?」


「変身……?アハハハ!」


ライウが急に爆笑しはじめた。あたし、なんかおかしいこと言ったっけ!?


一人、オタオタしていたら、ライウが涙をぬぐいながら、


「いやっ……結構アナログなんだな~と思ってさ」


「アッ……アナログ!?」


アナログって古いとかいう意味だよね。そんなにあたしって古いの!?


「………まぁ、間違ってはいないけど」


そのとき、涼やかな声があたしの耳に届いた。