男の子でも着れそうな服を選んで、お風呂場を見ないで、服を放り投げる。


「ありがとう」


リビングに消えようとする、あたしの背中に男の子が呼び掛けた。


「どういたしましてっ」


リビングについて、ソファーにどかりと腰かける。混乱した頭はすこし、落ち着いてきた。お茶を飲もうと、立ち上がったとき。


「これで、いいの?」


男の子がひょこっとドアから顔を出した。