犬男子、拾っちゃいました。

 次の日、ライウの熱はさがっていて、苦しそうな呼吸も穏やかになっていた。


 「小雨のおかゆのお陰だよ…」


 そう言って「ありがとう」と頭を下げたライウを見て、心がキュンとした。







 次の日、あたしは学校に行った。


 「小雨〜!衣装完成したでー!」


 菫が白雪姫のドレスを身にまといながら、あたしの衣装らしきものを、頭の上でブンブン振りながら走ってくる。


 「ほんと!?着る着るー!」


 あたしも菫の方に、駆け寄っていった。