犬男子、拾っちゃいました。

 「ライウお待たせ……」


 「小雨ありがとう……どうしてそんなにボロボロなの?」


 ライウがあたしを見て、目をまんまるにした。


 30回ぐらい失敗したから……。


 そう言うのが何だか情けなくって、黙るあたし。


 ライウはあたしの作ったおかゆ(?)らしきものをパクッと一口食べた。


 「おいしい、ありがとう」


 「え?」


 ライウが微笑んで、次々おかゆを口に運んでいく。


 本当は吐きそうなくらいまずいんでしょ?


 優しいライウ、ありがとう。