さっきから何があったのか
質問攻めしてくるけど
私は関係のない沖田くんに
話す気にはなれなくて
適当に流していた

「聞いても教えてくれないなら
僕から言うけど、
神田くんが原因なんでしょ?」

なんなんだろ急に何か知ってるのかな?
そう思い黙って聞いてると

「僕見たんだよね 昼休みのあれ
あんな大胆なことしたら
そりゃ女の子達に目付けられちゃうよ
神田くん何もわかってないよ
幼なじみなんだし
迷惑だってはっきり言いなよ」


さっきから黙って聞いてれば
好き勝手言わないで欲しい
あれはマキの優しさだし
沖田くんにはわからないよ

「 中学の時色々あった訳だしさ
今更ねぇ?そう思うでしょ?」

「っ!マキのこと悪くいわないで!」

「いや、悪く言ってるつもりはないんだ
僕は田宮さんの事思って..

「私のためって言うなら..
もうほっといてっ!」

悔しくて涙が溢れた
沖田くんに涙を見られるのは
嫌だったけど、マキのことは
悪く言われたくない。
でも、何も言い返せないことが
悔しくて...

私は沖田くんを置いて
走って保健室に向かった
沖田くんは追いかけて来なかった

今日は嫌なことが続き
あと1時間で学校は終わるけど
このまま居る気にはなれなくて
栞奈に連絡だけ入れて
今日は早退することにした