槇斗side...



「ねぇ槇斗くんと愛人くんいるよ〜」
「キャーキャー」
「やっぱ今日もカッコイイね〜」


ガヤガヤやかましいいつもと変わらない
この下校風景。
俺は大嫌いなんだ
顔でしか判断しねぇ
バカみたいな女がキャーキャー

「うるせー。」

「おー怖っ さすが冷血王子 笑」

「てめぇーなぁ!」

このバカは俺の親友の 矢野 愛人
中学ん時からの仲で
気使わなくていいし楽
だからって一緒にいる訳でもねぇけど

そんなくだらねぇこと考えて時
あいつの声が鮮明に耳に入る。


・・・


「もぉ〜 めいりいつまでボーッと
してんの?置いてっちゃうよー!」

「ちょっと待ってよー!かんなー!」



「っふ 相変わらずだねめいりは 笑」

「興味ねぇー。」
...なんて嘘だよほんとは。

「カッコつけちゃって〜
ほんとはまだあのこと..

「お前には関係ねぇ。
俺の前でその話しすんじゃねぇよ」

思い出しただけで胸くそ悪りぃ
中学が一緒だった愛人はもちろん
あのことは知ってる。

けど愛人には関係ねぇ
もう終わった話しだしな

「んな怒んねぇでさ!早く帰ろーぜ?」

「わーったよ。」