「な、なに?人の顔じっと見て…なんか付いてる?」
頬を触りながら焦ったように言う朔に慌てて首を振った。
「な、なんでもないよ!何も付いてないから大丈夫」
あはは、となんとかごまかした。
変なの、と言いながら席につく朔。
「朔は最近なんか変わったことあった?」
「最近?特になにもないけど…なんで?」
「うぅん、なんとなく、なんか変わったことあったかなぁ、て思って」
「ねぇ、美海。なんかあったんじゃないの?最近変だよ?」
「変?私が?」
「うん、なんか考え込んでるって感じ…どぉしたの?」
「や、やだなぁ〜なんもないってば」
朔に心配かけたくない。でも、そんなに考え込んでるように見えてたんだ。
