優しい空





翌朝。
少しだるい体を起こして目を擦りながらカーテンを開ける。



「曇り、かぁ…」



せめて天気くらいは晴れててほしかったのに、空は私の気持ちを表すように曇っていた。




気持ちも晴れないまま学校へ向かう。


教室に入ってすぐに藤沢クンが声をかけてきた。



「斎藤、おはよ」


「優耶クン、おはよ」



なんとなく気まずくて挨拶だけ交わすと自分の席に座った。



「美海〜おはよっ」


「朔、おはよ〜」


席についた時に朔が教室に入ってきてすぐに声をかけてきた。


朔は大丈夫なのかな、と思いじっと親友の顔を見つめた。