たしかに藤沢クンはモテる。 顔だけじゃなくて誰にでも優しいからだ。 だからこそなぜ私なのかがわからなかった。 「考えても仕方ないよね…」 ふぅ、とため息を吐きベッドから起き上がるととりあえず着替えた。 でも夕飯を食べる気にはなれずにまたベッドに横になる。 「朔は大丈夫かなぁ…」 親友のことを心配しながら気づけば眠りにおちていた。