それから、お昼の時間に合わせるように美羽からのメールが入っていた。
『潤さん、お仕事お疲れ様です。さっき検診に行ってきました。
経過は順調だそうで、赤ちゃんも元気に動いていて安心しました。
今日はお休みしてごめんなさい。おいしい・・・かはわかりませんが、ご飯を作って待っていますね』
いかにも美羽らしい控えめな内容だ。今時珍しく絵文字の一つもない。だがそこに彼女の良さが滲み出ていて、俺は思わず緩みそうになる口元を引き締めなおし、午後からの仕事のため出掛ける準備をした。
午後の予定を順調にこなしていくと、思っていたよりも早く用事が済んだ。
時間を見れば5時前。もうすぐで終業時間を迎える。
予定では帰社して少しだけ雑務を済ませてから帰るつもりでいたが、今日一日頭の片隅から離れることがなかった美羽の存在がそれを躊躇わせた。
・・・・早く会いたい。
俺は今日はこのまま帰宅することに決めた。
俺がこういう選択をすることはめったにない。というか初めてかもしれない。が、幸い今は立て込んだ業務もない。美羽が今日休むことを決意できたのもそのおかげだろう。
俺は会社に連絡をすると、直帰する旨を伝えた。
いつもなら彼女と一緒に帰るこの道。
今日は一人で、しかも彼女の待つ部屋へと帰る。
なんだかそのことが逆に新鮮で、俺の心は驚くほど弾んでいた。
予定より早く帰ってきた俺に彼女はどんな反応をするだろうか?驚いて喜んでくれるだろうか?
ハンドルを握る手は軽かった。
『潤さん、お仕事お疲れ様です。さっき検診に行ってきました。
経過は順調だそうで、赤ちゃんも元気に動いていて安心しました。
今日はお休みしてごめんなさい。おいしい・・・かはわかりませんが、ご飯を作って待っていますね』
いかにも美羽らしい控えめな内容だ。今時珍しく絵文字の一つもない。だがそこに彼女の良さが滲み出ていて、俺は思わず緩みそうになる口元を引き締めなおし、午後からの仕事のため出掛ける準備をした。
午後の予定を順調にこなしていくと、思っていたよりも早く用事が済んだ。
時間を見れば5時前。もうすぐで終業時間を迎える。
予定では帰社して少しだけ雑務を済ませてから帰るつもりでいたが、今日一日頭の片隅から離れることがなかった美羽の存在がそれを躊躇わせた。
・・・・早く会いたい。
俺は今日はこのまま帰宅することに決めた。
俺がこういう選択をすることはめったにない。というか初めてかもしれない。が、幸い今は立て込んだ業務もない。美羽が今日休むことを決意できたのもそのおかげだろう。
俺は会社に連絡をすると、直帰する旨を伝えた。
いつもなら彼女と一緒に帰るこの道。
今日は一人で、しかも彼女の待つ部屋へと帰る。
なんだかそのことが逆に新鮮で、俺の心は驚くほど弾んでいた。
予定より早く帰ってきた俺に彼女はどんな反応をするだろうか?驚いて喜んでくれるだろうか?
ハンドルを握る手は軽かった。

