隣ですやすやと眠る愛しい女の寝顔を見つめる。

透き通るような白い肌に綺麗な黒髪がかかってそれだけで美しい。

頬にかかる髪を指でそっと掻き上げる。





やっと・・・・

やっと彼女を手に入れた。





もしかしたら一生失ったままになったかもしれないかけがえのない存在。
あの時の悲劇を思い出すと今でも胸が張り裂けそうになるほど苦しい。
何故もっとしっかり守ってやれなかったのかと激しい後悔の念に苛まれる。



そして自ら再び俺の手元をすり抜けていこうとしていた彼女。
彼女を手放すなんてことは絶対にあり得ない。



そんなことは許さない。





彼女なしの人生なんてもう考えられないのだから。