「ひ、肥前からやって来ました」

「肥前から?随分と遠いところから来たのだな」


三成様は少し驚いたような顔をした。

「…あぁ、なるほど。だからそのような南蛮の服を着ているのか」

「え?……あ」


そうだった!すっかり忘れていたけど、私今学校の制服着てるんだ!

なるほど、だからあの男たちも南蛮通の少女って言ってたんだ。


「はい。肥前にはたくさんの南蛮人がいます」

「……そうか。だが、もし秀吉様に会ったらそのことは話すでないぞ」