「……いたっ!」

思い出そうとすると、私を頭痛が襲った。

「…あーもうっ!考えるのはやめだっ」

とにかく、ここらへんを歩いてみよう。

そしたらどこか出口が見つかるかもしれない。


私が歩きだそうとした、そのとき。

「そこのお嬢ちゃん、なーにしてんだい~?」

数人の男性が、私に声をかけてきた。

歳は……もう定年退職直前のおっさんくらい。

だけど…格好がおかしい。


なぜか、鎧を着ているのだ。

コスプレ?でもなぜ林の中に?

「お嬢ちゃん、随分と不思議な格好してるねぇ」

「もしかして南蛮に詳しいのかい?」

「そそるねぇ~♪」