「…ばか。お前、愛のファンクラブあるの知らないの?」

「ふぁ、ファンクラブっ?」

「そうだよ、お前可愛いからファンクラブがあるんだぞ。
周りの男子の目にどれだけ妬いたか…」


……初耳だぁ。

私、みんなから見てそんな可愛かったの?!

今世紀、一番のビックリ。


「ま、もう俺のものだからそんなもの、解散させるけど」

圭は、私の顎をくいっと持ち上げた。

「今日から愛は俺のものだ。愛には触れさせないから」

と、ゆっくり私に顔を近づけてきた。

こ、これはもしかして、キキキ、キス?!

私は、ギュッと目をつぶった。