幻で見たあなたは眩しいほど輝いていて。

圭は一度体を離し、真っすぐな瞳で私を見つめた。

「俺のものに…なってくれない?」

「えっ…」


いきなりの事態に頭がまわらない。

圭が、私のこと好きだったなんて…。


確かに圭は私の好みな人だった。

スポーツマンで爽やか。

だから小学生のときは圭のことを異性として好きだった。

だけど女子に人気があるから私なんて駄目だなぁ、って思って諦めたんだ。

そんな圭が、私に好きだと言ってくれている。