夏の色にまぎれて。





受験が終わり、蒼は県内でも有名な進学校へ。


私は近くの真ん中くらいの高校へ。





今まで生きてきた中で、初めて蒼がそばにいない生活を送っている。





だから、怖いんだ。




蒼が、私の知らない高校で知らない誰かと、恋に落ちるということが。






だから今日思い切って誘った。









もしフラれた時は、もう二度とこの関係に戻れないことをわかっていながら。