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私は恋をしたことがない。本当の友達もできたことがない。
でも、この日、私の人生が逆転した。

私は鳳凰高校1年1組白井あゆみ、地味で対話力0。

見慣れない人々の顔、景色。
そう、今日は入学式。私の人生が変わった日。

高校前で、高身長、茶髪、色白の男子がいた。その男子の周りには、女子がたかっていた。
彼は、浜崎駿。学校1の美青年。と、言っても過言ではない。
彼は鋭い目で私を見た。私は目を逸らし、ゆっくりと教室へと向かった。
すると…

「おい。ちょっと来い。」

と彼が言った。あまり人と話さない私は恐怖心までも感じた。また周りの人に嫌われるという思いが頭の中で循環していた。

「なによ。」

私は冷たく接した。

「お前何組なんだ?」

「1組だよ。」

「1組って…!天才クラスじゃないのか?」

そう。この鳳凰高校はカースト制度がある。そのうちの1組が天才の学年でのリーダークラス。2、3、4組は普通のクラス。5、6、7組は育成枠としての扱いを受けるクラス。彼は一体何組なんだろう。

「俺は、1組だぜ!一緒だな!」

なんだ。この人は。私を馬鹿にして驚いていたのか。はっきりいって…

苦手だ!

「おい!あゆみだろ?俺は駿!」

なんで知ってるんだろう。なのってもないのに。悪い噂でもたってるのだろうか。

「鬱陶しいのよ。私と話す暇あったらその周りの女の子と話してたらいいじゃない!」

少しキツくいったかな。

『ドンッ』

私は何かに包まれた。駿の胸に。

「お前、気に入ったぞ。」

うわ、上から目線。でも、なぜか私の鼓動は動きだして…痛いよ。

初めてだよ。私は心がなぜかドキドキしてる。

そう。ここから私の恋は動きだしていくのだ。