非行少女

小学生のときもクラスが繭と同じだった時があった。

その日は体育で鉄棒の日。

うちの学校は体育の時、ルーズソックスは脱ぐ決まり。
学校は私服で、その日ルーズソックスはいてるひとは多かった。
冬が近づいてきて寒いから

でも体育の時はしぶしぶ皆はずしてた。
でも繭だけは脱いでなかった。悪気があったんじゃない、忘れていた、と。

体育の授業がおわり、帰るとき
私は繭と一緒に帰っていた

「ねぇ、なんで繭ルーズはいてんの?」
わざとらしく大声でいう女の声が後ろから聞こえた

うざいな、忘れたってわかんないのかな
繭がわざわざつけてくる性格じゃないってわかってるくせに

「気にしなくていいよ」
私はそう繭にいった。

「皆はずしてんのに何様?」
「いまはずせよ」
後ろから集団で繭のことを攻めてる

正義感がある私には許せなかった
大切な友達がけなされるのを。

だからいってしまったんだ..
「後ろでごちゃごちゃゆうなちゃ!
言いたいことあるなら面と向かって言え!」

あ、とはおもったけど後悔はしなかった

「繭、あいつらは集団でしか行動できないタイプだから、だいじょうぶ。」

繭「うん...」

不安そうだった。そうだよね
だっていじめられるかもしれないし。

よそよそしいタイプの繭だから。

でも私はまもるよ、繭