「立石太陽くん。心臓病です。主治医が待ってます」


そう言って救急車のサイレンが煩く鳴り響く中、病院へと運ばれていった。


目が覚めた時、俺は呼吸器やら色々付けて病院のベッドの上にいた。


「ごめんなさい。ごめんね。太陽くん」


意識が戻った次の日、知華ちゃんが泣きながら何度も謝ってきた。



「知華ちゃんは悪くないよ。俺が目を離したから悪かったんだよ。海翔くんは怪我してない?」


「うん。太陽くんが助けてくれたから」


ハルくんがいなくなった後も、俺は知華ちゃんと海翔くんに会いに遊びに行っていた。


公園で海翔くんの相手をしていたのに、少し目を離した時にいなくなっていた。



「太陽くん!海翔がいないの!」


「えっ!?」


しまった!と思い公園を見渡すがいなく、急いで道路を見に行く。


いた!と見つけた瞬間、反対の道路を渡ろうとする海翔くん目掛けて車が走ってきた。