「最期のお別れを―…」


「っ、父さんっ…」


「あなた~…っ」


先生がハルくんやハルくんのお母さんらしき人に何か言っている。



一瞬、何が起きてるか分からなかった。


ボーッとしばらくその様子を見ていたが、気付いたら僕の足は目的地へと向かっていた。





「アキ!」


「…えっ?」


声がした方に顔を向けると、そこには空良がホッとしたような表情で立っていた。