一組の男女がいた




二人は恋人同士でとても仲が良かった

だが、男には秘密があった。



男は妖狐だったのだ。




男が打ち明けた時には女のお腹の中に子供がいた。


つまりは半妖の子供がいたのだ


人と妖が交わる事は妖界の掟に反する


真の妖よりも強い妖力を持つ子が生まれてしまうから。

その生まれた半妖の子は妖界の姫として恐れられた。



それから半妖の子が生まれてから100年後にまた半妖の子が生まれるようになった

・・・妖と交わっていなくても・・・

その半妖の子供が生まれるのはたったひとつの一族


その一族が





木蓮一族




その半妖は妖気が強く妖たちが妖界へと連れてきたのだ。

だが、木蓮家としては連れていかれるのはまずいため半妖が生まれたときは家から出さなかった。

木蓮一族は妖気を感じることができるため生まれたこの妖気で姫かどうかを判断していた。