「あら、ウタお帰りー。

女の子?」

家のような所から声が聞こえた。

ハクと同じ狐の耳を持った女の人が立っていた

「ウタのお母様?」

「うん!」

「初めまして!」

「…。

貴方…。名前は?年は?」

ウタのお母様は私の顔を見た瞬間、一瞬にして青ざめていった。

「私は木蓮 結楽、6歳です。」

これでもあのT大に通う女子大生なんだからね!

「もく、れ…ん?

6歳…。

このただならぬ妖気は…

ひ、姫様!姫様しかいないわ!

姫様じゃ!!100年に一度の姫様じゃ!!」