「あれ?
結花ちゃん。まだ起きてたの?」
ハッと気づくとオーナーは、お風呂あがりで頭をタオルで拭きながら声をかけてきた。
時計を見るともう日付が変わっているじゃないか。
「すみません。
もう少しやったら寝ます」
慌ててぬいぐるみを縫い続ける。
「……。」
黙ってオーナーは、結花の縫ってる姿を眺めていた。
そして
「どうして、そこまでして頑張ってくれるんだい?」と訊ねてきた。
「…えっ?」
オーナーを見ると少し切なそうな表情をしている。
「当然ですよ!
だって太一さんと愛美さんの結婚式じゃないですか。
私も何かお手伝いをしたい」
それは、嘘じゃない。
「…言い方を変えよう。どうして、そんなに没頭してるんだい?まるで何かを忘れようとしてるように」
オーナーの言葉が心臓に刺さった。



