そうすると少しずつ語り始める太一。
「俺らが、小学6年の時…瀬良のお兄さんと杏奈さんは、高校2年生だったんだ。
ほら、杏奈さんって見た目美人じゃん?
それに明るくサバサバしてて瀬良もそんな杏奈さんに惹かれててさ
でも、瀬良のお兄さんの彼女で…切ない片思いをずっとしていた」
「少し荒れてて…諦めるために中学や高校の時に片っ端から告白してきた女の子達と付き合ったりもしてたんだよ!あいつ…でも、結局上手く行かなくてすぐに別れてた。
やっぱり好きだったんだよな…杏奈さんのこと」
「……。」
そう昔を思い出すように語る太一を見ていたら何も言えなくなる結花。
片思いの切なさは、痛いほど分かる。
オーナーも苦しい恋をしていたのかと思うと切なくなるけど…
胸が締めつけられる気持ちになった。
(まだ、オーナーは…杏奈さんのことを…?)



