何だかホッとする。
やっと肩の力が抜けた気がした。
その表情を見たオーナーは、ニコッと微笑み
「じゃあ、お店に戻ってるけど…今日は、ゆっくりしてていいからね」
それだけ言って戻ろうとする。
(…えっ?)
「あの…泣いた理由聞かないんですか?」
あんなに泣いてたら普通どうしてか気になるはずなのに。
でも、オーナーは、
「じゃあ、もし聞いたら理由を教えてくれるかい?」と逆に訊ねてきた。
!!
「…それは…」
返事に戸惑う結花。
元カレの事だなんて…言えない。
それに呆れてしまったらどうしょう。
あの早苗って人の言葉が頭に浮かぶ。
だけどオーナーは、
「人には、言いたく無い時やソッとして欲しい事もあるからね。
君が教えてくれるまで何も聞かないよ!」
そう言って何も聞かないでいてくれた。



