「夢乃!おい、川澄夢乃!」
ボケーと目を閉じ寝そうになっていた私は担任の先生に呼ばれてハッと目を覚ました。
「 まったく…寝てないで部活希望調査はやく書きなさい。」

あー、そいえば
そんなん書いてたんだっけ。
それなりに楽しかった中学を
卒業し私は近くの高校へ入った
この高校では
1年生の間は強制的になんらかの
部活へ入らなければいけないらしく
今は入る部活動の調査表をクラスでかいていた。

「はーい。すぐ書きまーす。」

そう先生に言って私は
第一希望の欄に

バスケ部マネージャー

と書いた。

第二希望かぁ…

「なし。」っと♪

高校へ入り各部活の
部長やメンバーがそれぞれの
部活の内容や魅力を紹介
してくれる部活紹介での

「バスケ部マネージャー募集中です!」

男子バスケ部の
メンバー全員で声を揃えて
はなったそのひとことは
私の文化部で楽に過ごしてこうという思いはアッサリと崩れ落ちて行った。

あの時、なにかを感じたんだ。
バスケ部のマネになりたい。
ならなきゃ。って
私が…私の心が思ったんだ。

たぶん、もう
その時から私の片想いは
はじまってたんだろうと思う。