「あの、どんまい」 呆然とするわたしに、玲くんは声をかけて頭をぽんぽんと叩いた。 「まあ、なんだ、お前がんばったんじゃね?結果は失敗だったけど」 ... な、なにこの状況?! 慰められてる。 なんか近いし。 正直かなめが走り去って行ってしまったことを忘れるくらい心臓がバクバク言っている。 あ、頭撫でられた...?! とは、ちょっと違うか... でもなんか... 「ん?なに?泣いてもなんもしてやらねーぞ」 「なんでもないっ!」 ドキドキするっ...!!!