「三月くん、大丈夫?」 「……うん。…ねえ」 「うん?」 「手、かして…」 私が手を動かす前に三月くんが握った。そして、それを自分の頬に当てた。それから目をつぶって、 「冷た…」 と呟いた。 きっと私は顔がすごい赤くなってるはずだ。 今、触ったらやけどするんじゃないかな。