それから授業が始まっても三月くんはずっとぼーっとしていた。 ちらちらと見ていたので、ぐったりしだしたのがすぐ分かった。 「先生!三月くんが大変です!保健室に連れて行きます!」 私は授業中にも関わらずそう叫んだ。