意識が戻った。
「血、止めなきゃ……」
太ももの方に手を伸ばす。
もう手遅れかも……ってあれ?
「血がでてない………?」
さっきのことは夢だったのか…いや、違う。
そんなはずはない。
あんなに痛かったのだから夢であるはずがない。
もう一度太ももに手を伸ばすがやはりなにもない。
不思議に思いながらあたりを見まわす。
「え、ここどこ…?」
そこはこじんまりとした和室であった。
品の良いお香の香りに、飾られた美しい刀。
特に私の意識を引き寄せたのは刀であった。
黒い鞘に描かれた美しい桜が私の心に語りかける。
ー私にふれて…?ー
そんな声がしたような気がする。
思わず手を伸ばした時。
冷たいものが背中を駆け抜けた。
危ないっ……!
考える暇もなく刀を握り後ろに滑らせる。
キーンッ
金属と金属がぶつかった鈍い音が部屋に響き渡る。
「ん?気づいてたの?殺気だしてなかったのに。キミやるね。」
そこにいたのはとても綺麗な顔立ちをした美しい男性だった。
「キミがもってるその刀、僕のなんだけどなぁ。返してくれないかな?」
何が何だか分からないが、この男性が私を殺そうとしていることだけはヒシヒシと伝わってくる。
無意識に刀をギュッと握る。
「返す気はないってことね。暗殺をしに来たのかなんなのか知らないけど、その刀に触ることは本当に許せないし、ものすごく頭にくるんだ、」
男の腕が動く。
次の瞬間私は部屋のすみまで吹き飛んでいた。
ここで話は冒頭に戻る……
「血、止めなきゃ……」
太ももの方に手を伸ばす。
もう手遅れかも……ってあれ?
「血がでてない………?」
さっきのことは夢だったのか…いや、違う。
そんなはずはない。
あんなに痛かったのだから夢であるはずがない。
もう一度太ももに手を伸ばすがやはりなにもない。
不思議に思いながらあたりを見まわす。
「え、ここどこ…?」
そこはこじんまりとした和室であった。
品の良いお香の香りに、飾られた美しい刀。
特に私の意識を引き寄せたのは刀であった。
黒い鞘に描かれた美しい桜が私の心に語りかける。
ー私にふれて…?ー
そんな声がしたような気がする。
思わず手を伸ばした時。
冷たいものが背中を駆け抜けた。
危ないっ……!
考える暇もなく刀を握り後ろに滑らせる。
キーンッ
金属と金属がぶつかった鈍い音が部屋に響き渡る。
「ん?気づいてたの?殺気だしてなかったのに。キミやるね。」
そこにいたのはとても綺麗な顔立ちをした美しい男性だった。
「キミがもってるその刀、僕のなんだけどなぁ。返してくれないかな?」
何が何だか分からないが、この男性が私を殺そうとしていることだけはヒシヒシと伝わってくる。
無意識に刀をギュッと握る。
「返す気はないってことね。暗殺をしに来たのかなんなのか知らないけど、その刀に触ることは本当に許せないし、ものすごく頭にくるんだ、」
男の腕が動く。
次の瞬間私は部屋のすみまで吹き飛んでいた。
ここで話は冒頭に戻る……
