教室を出て廊下を歩いていると、生徒指導の先公に会った。 「お、蓮井じゃないか。 …お前、夏休みでまた前みたいになるんじゃないぞ」 俺は軽くお辞儀をして、また歩きだした。 すると、後ろからばたばたと急いで走る音が聞こえた。 振り向いてみると案の定、アイツがこっちに向かって走っていた。