*悠真side*


キーンコーンカーンコーン……

…ガタッ



俺はいつものように、学校終了を告げるチャイムとほぼ同時に席から立ち上がる。


そしていつものように、机のわきにかけてあるかばんを手に取り、ドアに向かって歩く。


そこらで溜まってた女子は俺が通ると、ささっと避ける。


そいつらは俺が通った後、何やらヒソヒソと話していた。


「なんか、変わったよね…」とか、「でも、やっぱり…」とか。



多分、俺のこと。