「あ、ここです。あの、先輩。今日は本当にありがとうございました」


私は先輩にペコっと頭を下げるた。

そんな私に先輩は頭をポンポンと
優しくなでた。


今、ちょっと、ドキッてした。




……気がした。うん、多分違うけど。


「無事でよかった。俺、日和ちゃんに
なにかあったら。ヤバイかも」


「え?」


「うん、だからとりあえず今度から俺が
日和ちゃんを家まで送るよ」


「え、先輩。悪くないですか?」


だって先輩の家、私の家と真逆だし。
大変だよね……。


「平気。俺なら心配しないで。てゆーか、俺、その方が嬉しいんだよね」


嬉しい?歩く距離が増えるのに?

私がキョトンとしていると、先輩は
私に近づいてきた。


え、なになに?え?

そうすると、先輩は私の耳元で
小声で話した。