せーんぱい。

!?!?!?!?

い、今、私の名前呼んだよね……

一気に顔が熱くなる。
ゆでだこみたいになってるよ、きっと。


「……彼女さんいるくせに、私の名前なんて呼ばないでよ…」


私は今にも消えてしまいそうなかすれた声で呟いた。


「先輩…、好きです……」


私の声は先輩に届くことはない。
屋上に吹く風が私の想いを消してるから。

苦しい…。
もう嫌だよ、忘れたくないよ。

だって好きなんだもん……。

今更だけど、
本当に、本当に、先輩のこと…………。


私は屋上をあとにすることした。

これ以上先輩のそばにいたらダメな気がして。