魔女の瞳

やがて、紅蓮の炎が私とエリスを包み込む。

もう悲鳴も聞こえない。

ものすごい勢いの真紅の炎は、断末魔の声さえも燃やし尽くしていった。

そんな炎の中で。





「さてと、今度は誰を魔女に仕立て上げるかな」




頭がおかしくなりそうな言葉を聞いた。

私は。

「待ちなさい」

炎の中から村人達を呼び止める。

ギョッとした顔の村人達。

私は丸太ごと、手足を磔にしている十字架を引きちぎった。

そして全身火だるまのまま、村人達の前に降り立つ。

熱さなんてもう感じない。

私の心の中に燃え立った、憎悪の炎の方がずっと熱かった。

「こ、こいつ、魔女だ…本物の魔女だ!!」

ようやく事態に気づいた村人達が、我先にと逃げまどう。

…私はカッと呪眼を見開いた!!

「今頃気づいても遅いわ!!」

その呪眼で村人達を睨んだ瞬間!!

「ぎゃあああああああああっっ!!」

村人は一人残らず、地獄の炎に包まれた!!