魔女の瞳

人体標本のような不気味な人型達。

その数、十体。

動きこそ緩慢なものの、その身にまとっているのは『殺気』。

創造主である安藤を怒らせた私を、排除しようとしているのか。

その感情のこもっていない眼は、全て私に向けられていた。

「はは…はははははっ!いいぞ、親思いのいい子達だ!!」

血走った目で安藤が叫ぶ。

「生徒一人くらいいなくなってもどうとでも処理できる!君が悪いんだ!僕の…僕だけのこの場所を見つけてしまうから!!」

「……」

私は目を閉じ。

「先生…狂気に魅入られてしまわれたのですね」

カッと眼を開いた。

その眼は既に呪眼へと変わっている。

その呪眼で、私は一体の人型を睨む。

途端に!

「!!!!」

人型の体が炎に包まれた!

『発火』の魔術。

殺傷系の魔術の中では基本だが、この怪物達程度ならこれで十分だ。

「や…やめろ!何だ、何者だお前!!」

目の前で『我が子』を葬られ、逆上する安藤。

その感情の昂ぶりに急き立てられるように、人型達は次々と私に襲い掛かってくる!!