魔女の瞳

どうやら旧校舎へと侵入するルートは、私が入ってきた場所以外にもあるようだった。

大きな足跡は、私が来た方向とは別の場所から続いている。

その足跡を追って、ゆっくりと廊下を進む。

足跡は比較的新しい。

もしかしたらこの足跡の主は、今もこの旧校舎内にいるのかもしれない。

心臓の鼓動が早まる。

久し振りだわ、こんな緊張感。

もう百年以上は味わっていなかったかもしれない。

平和ボケしてしまった私にとっては、たまらない刺激だった。

…ここから先は少し警戒していこう。

足音を立てないように忍び足で進む。

息を殺して、周囲の変化を一つたりとも見逃さないように。

奥へ、更に奥へ。

長い廊下の直線を進み、曲がり角を曲がった所で。

「…!」

私は思わず身を隠した。

物音がする。

おかしな声が聞こえる。

声と言うよりは鳴き声だ。

…この曲がり角を曲がってすぐの所にある教室。

そこに、誰かいる…!!