魔女の瞳

もう一つの気になる事。

実はこっちの方が重要だった。

…授業中、気取られないように彼を観察する。

珍しいわね、現代人にしては。

修内太は、魔力を内在していた。

といっても、私の蓄えている魔力が五百だとすると、修内太の内在している魔力はほんの十かそこら。

大した量じゃない。

でも常人はもっと少なく、普通は五にも満たないのだ。

それを考えると修内太は現代人としてはかなり魔力を持っている方だった。

名前からして、もしかしたら彼の何代か前は西洋の魔道の家系だったのかもしれない。

途中で魔道の探求は途絶えたものの、それまで培ってきた魔力は子孫に残った。

よくある話だ。

だからこの段階では、私もさして気にも留めていなかったのだ。

まさか彼が魔力持ちである事が、後々になって役立つ事になるとはこれっぽっちも思っていなかったから。