恐怖からか声を荒げている。


(声からして…女の人かな…。返事をしてあげないと…)



「はい…ここに…」



ここにいます、そう言おうとしたところで遮られてしまった。



「レディースアーンドジェントルメーン‼︎‼︎

皆さん、ようこそおいでくださいました!」



(無理矢理、連れて来られたんだけど…)



突然、真っ暗な場所の真ん中にライトが照らされたかと思うと


そこには仮面を被った男(?)がいた。


全く知らないはずなのになぜか嫌悪感は抱かなかった。


どことなく…誰かに似ているような…。


(声だけだと男の人かな…)