「いきなりぶっきらぼうに話を進めてしまってすみません。」
授業が終わった後、女の子はそういって頭を下げた。
「まず、私たちの自己紹介からね。」
女の子はそういって、自分の自己紹介をはじめた。
「私の名前は、花園視美。生徒会の副会長をしてるの。趣味は手芸と料理。そして、」
視美はどこからか手帳を取り出していった。
「この学校一番の物知り。だから、あなたがこの学校に転校してくることも、1週間前から知ってたわ。」
視美は手帳をしまうと、メガネをかけている女の子の背中をたたいて言った。
「次はあんたよ。」
「あ、はい…」
メガネをかけた女の子は恥ずかしそうに前に出て話し始めた。