三人は並んで鏡の前で歯を磨いていた。

夢羽も視美のよこに並んで歯を磨き始める。

「しゃかしゃか。ところで、女部屋と男部屋って分かれてるけど、有夜くんは一人部屋で
しょ?しゃかしゃか。一人にしては大きい感じなの?」

「しゃかしゃか。一人だったら確かに広いけど、もし男子部員が増えたら、しっかり使えるように広いままにしてあるんだ。しゃかしゃか。」

「しゃかしゃか。ちなみに男子部屋、女子部屋は、基本異性は立ち入り禁止なので。しゃかしゃか。」

「もしもの場合は仕方ないけど…しゃかしゃか。めったにそんなことないでしょ。しゃかしゃか。」

『うん。しゃかしゃか。』

と、最後は全員で声を合わせてうなずいた。

それが何だか面白くて、みんなで「フフフ」「ヒヒヒ」と笑いあった。