ちなみに夢羽たちの学校は4階建てだ。

そして夢羽たちの美男美女生徒会室は3階にある。

4人は今、4年の教室前を歩いているのだが…


「有夜…これ、めんどくない?」

そう。これはかなりめんどくさいことになるのだ。

4の4まで行ったら再び戻り、4階に行ったとして、またすべて見回ったら2階まで下りて見回り、一階に見回り、すべて終わったら再び三階に戻ってこなければいけないのである。

ずっと恐怖続きだ。

有夜もそれに気付いたのか、うなずいていった。

「確かにな…」

「何回も行き来するのヤだよ…」

夢羽が言うと、全員コクリとうなづいた。

「よし!決めた。」

有夜は手をたたくと、夢羽に向かっていった。

「今、ユーレーさんいるか?」

「え…?う~ん…」

夢羽は考えるようなそぶりを見せると、ゆっくりと目を閉じた。

しばらくすると、ゆっくりと目を開けていった。


「いる。男性一人、女性二人。」



『……………………………………………………………………………………………………』



『ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!』











先生いなくてよかったね。

と、言いたくなるほどの絶叫が学校中に響き渡った。

…窓ガラスが震えるほどだった。