夢羽と視美にツッコまれ、有夜は再び固まったが、10秒後に動き出していった。

「まあ、それはごめん。で、本題に入るぞ。今日みんなに集まってもらったのは、ある問題を解決するためだ。」

有夜はそういって、ドンッ!と机の上に大量の紙束を置いた。

「何これ?」

「学校中から集めた、『最近学校で困っていることアンケート』だ。」

「『最近学校で困っていることアンケート』?題名長っ」

夢羽がツッコミを入れながら首をかしげると、菜啞耶がうなずいた。

「このアンケートを通して、学校中から出た問題を私たちで解決する仕事です。」

「へぇー!楽しそうね!」

「実はそうでもないのよ。」

視美はそういうと、ひらひらと手を振って続けた。

「学校には、何百人という人間がいるのよ?その人たちの悩みをたった4人で解決するなんて…何年かかるか、気が遠くなりそうだわ。」

視美はそういって、長椅子にバタンと倒れこんだ。

「まあ、これも俺たちの仕事だしな。しゃーねーだろ。」

有夜はそういうと、アンケート用紙を1枚取るといった。

「一番多かったのは、『最近授業中に怪奇現象が起きている。』というのだな。」

有夜が言い終わると、視美と菜啞耶はキッ!と夢羽のほうを見た。

「え…私?」