視美は即答した。

「…特別?」

「は、はい…。なぜかこの学校では、私たちだけ特別なんです…」

「そうなの?」

「ああ」

有夜がコーラをコップ四つにつぎながら言った。

「よくわからんが、放課後には、ここで好きなよーに過ごしていいんだと。」

「で、でも…お家の人がダメって言うじゃない?」

「言われないよ。」

答えたのは視美だった。

「だって私たち…」

視美は夢羽のほうを見て、言った。