「あれっ、莉子……」




千夏は急に顔を近づけてきた。




「これ…」




トンと首に千夏の指があたる。




「え?」




「…キスマーク?」




「は?…千夏、鏡!」




「はいはーい!」




急に鏡を出せって言われて、鏡を出せる千夏は女子力が高いと思う。




私は千夏から鏡をかり、首のとこをみた。




「うそでしょ」




半そでからバッチリ見えるとこにつけられたソレ。




「ありえない、ありえない!!」




私は千夏に鏡を返した。




「…莉子?どしたの?」




プッと笑った千夏。




「千夏ぅ?」



「ヒッ!ご、ごめっ」




「ちょっといってくる!!」




「えっ?!」




私はそう言い残し、走り出した。