ホントのキモチ。【完】

少しだけ首を傾げた千夏の肩から、長い髪がさらさらっと落ちる。




「どうだろ…」




「声、かけてみようかな。」




バッと千夏を見ると、千夏は相内くんを見ていた。




ほのかに赤い頬。




ガタッとイスを立ち、小さな歩幅の足で歩いていった。




ーーーーーほのかな花の香り。




そういえば、千夏は少しだけ花の香りがする香水をつけていた。




どこから聞いたのか、どうやら相内君は花の香りが好きらしい。




本当かどうかわからないけど…。