この頃になると、眠りガスの効き目も薄れてきており、あちこちで目を覚ます人間がチラホラと出てきた。
「な…なんだ?この番組は?」
目を覚ました番組関係者は、すぐにこの異常事態に気付く。
今頃は、地球侵略を続ける宇宙人の情報番組を展開している筈なのに、こともあろうか今放送されているのは、敵である宇宙人が大活躍する“スターウォーズ”であった。
「マズイだろ……これ……」
慌てて番組を差し替えようと、機材のある室に走って行くスタッフ達だが、既にその室はシチロー達に占拠されており、中に入る事は不可能だった。
「なんだアイツらは!……勝手に番組変更しやがって!」
モニタールームの外で困り果てた表情のディレクターとプロデューサー……
「こんな宇宙人に対する恐怖と憎しみが渦巻いている時に、スターウォーズだなんて……視聴者から苦情が来るに決まっている!」
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