森永探偵事務所では、ジョンが最新の情報を得る為に、CIA本部へ電話をかけていた。


「局長、それで会議の結果はどうだったんですか?
…え?…UFOは、どっちが前でどっちが後ろかって?
そんな事、私が知る訳無いでしょ!」




しばらくの間、話をした後に電話を切ったジョンが、明るい表情でこう言った。


「みんな♪朗報だ♪
アメリカ空軍が、UFOに総攻撃を仕掛けるそうだ♪」


会議では、核攻撃の提案は当然却下され、無難に戦闘機による一斉射撃でUFOを撃退しようという結論に落ち着いたようだ。


ニューヨーク上空は、当然アメリカ空軍。
そこで勝利が得られれば、沖縄と横須賀のアメリカ軍と自衛隊の連合軍が、新宿上空のUFOを撃墜に向かう段取りだ。


「UFO対アメリカ空軍かあ~♪こりゃあ~ヘタな映画より迫力あるな♪」


相手が宇宙人という事もあり、シチローはまるで格闘技の試合でも観るかのようなつもりでいる。


「どっちが勝つかしらね♪」


そんな子豚の問いかけに、ジョンが自信たっぷりに答えた。


「空軍に決まってるだろ♪まあ、軍の圧倒的な強さを見ていなさい♪」