【長】野球ボール

そうこうしてる間に、相手チームが取ったタイムも終わり、次のバッターボックスに立ったのは……


4番の、キャプテン。


何て言うんだろう…。


ただバッターボックスに立っただけなのに……


あたしたちは独特の雰囲気に包まれた。


【集中】


この言葉がこんなに当てはまる様子を初めて見た。




「へぇー…」


意味深な一輝の声と、真剣な眼差し。


何かあるんだって、あたしにでも分かった。


それぐらい異様な空気。


あたしは持っていたペンを、またギュッと握り直した。


ドクン


ドクン