【長】野球ボール

「ははっ!!そんなのもう治ったぞ?」


「えぇ!?ほんとに!?」


自己中モードは小さいときからの癖だから、なかなか治らないって言ってたのに!?


例えチームが負けても、俺は楽しいからいいや…って考えはなくなったってこと!?


「俺も自覚したのは最近だけどな。つか叶夏覚えてるか?」


「何を?」


「”その癖がんばって治そ!!あたしも手伝うから”って俺に言ったこと」


「覚えてるよ!!でも最近は違和感なかったから、自己中モードの存在忘れてた」


あれは1年の始め頃、衝撃的過ぎて忘れられるわけがない。




「……叶夏のお陰で治ったんだと思う」


「え?」


「今まで俺の癖に気付いた奴いねぇんだよ。だから治さないとって分かってても、どこかで”まぁいっか”って気持ちもあった」


「うん…?」


「でも叶夏に気付かれて、手伝うって言われて…ちゃんと治そうって思えた」


優しく笑う一輝に胸がドキドキする。